家を売るのは、多くの方にとって人生で一度か二度のことです。「何から始めればいいのか」「どれくらい時間がかかるのか」がわからないまま、不安を抱えたままご相談に来られる方が少なくありません。
この記事では、岡山で家を売るときの流れを5つの段階に分けて、それぞれ何が起き、何日くらいかかり、何を準備すればよいのかを順に説明します。
全体の期間は3〜6か月が目安です
岡山市内の戸建てで、売ると決めてからお金が入るまで、平均して3〜6か月かかります。内訳はこうです。
| 段階 | 期間の目安 |
|---|---|
| ① 査定 | 3日〜1週間 |
| ② 媒介契約 | 1日 |
| ③ 売却活動 | 2〜4か月 |
| ④ 売買契約 | 1日 |
| ⑤ 決済・引き渡し | 契約から1〜2か月 |
一番読めないのが③の売却活動です。ここが1か月で決まることもあれば、半年かかることもあります。
① 査定(3日〜1週間)
まず、いくらで売れそうかを調べます。査定には2種類あります。
机上査定と訪問査定
机上査定は、住所・面積・築年数などの情報だけで概算を出すものです。数日で結果が出ます。「だいたいの金額を知りたい」という段階ならこれで十分です。
訪問査定は、実際に家を見て出す査定です。日当たり、傾き、水回りの状態、隣地との境界などを確認します。売り出す価格を決めるなら、こちらが必要です。
査定額は「売れる価格」ではありません
ここを誤解される方が多いところです。査定額は過去の取引データから計算した理論値であり、その金額で売れることを保証するものではありません。
私たちが査定をお出しするときは、過去のデータに加えて「いま近所でいくらの物件が、何か月売れ残っているか」も必ずお見せしています。売れ残りの価格と期間は、過去の成約データより正直に市場を映します。
② 媒介契約(1日)
売却を依頼する不動産会社を決め、契約を結びます。3つの種類があります。
| 種類 | 複数社に依頼 | 自分で買主を見つける | 報告義務 |
|---|---|---|---|
| 一般媒介 | できる | できる | なし |
| 専任媒介 | できない | できる | 2週に1回以上 |
| 専属専任媒介 | できない | できない | 1週に1回以上 |
「複数社に頼んだほうが早く売れるのでは」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。一般媒介では各社の力の入れ方が分散しやすく、広告費をかけてもらえないことがあります。
岡山のように取引件数がそれほど多くない地域では、1社に任せて責任を持って動いてもらうほうが、結果的に早いことが多いです。
③ 売却活動(2〜4か月)
広告を出し、買主を探す期間です。ここが一番長く、一番差が出ます。
何をするのか
- 不動産ポータルサイト(アットホーム、SUUMOなど)への掲載
- レインズ(不動産業者間のデータベース)への登録
- 自社サイト・チラシ・店頭での紹介
- 問い合わせ対応と内見の案内
写真の枚数で反響が変わります
実務で強く感じているのが、掲載写真の重要性です。外観1枚と間取り図だけの物件と、室内を10枚以上載せた物件では、閲覧数が大きく違います。
ポータルサイトでは写真の枚数が表示順にも影響します。そして買主は、室内写真がない物件を「見せられない事情があるのでは」と受け取ります。空き家であれば、撮影のご協力をお願いしています。
反響がないときは、原因を切り分けます
1か月ほど様子を見て動きがなければ、原因を3つに分けて考えます。
- 閲覧数が少ない … 掲載媒体か、写真か、価格帯の設定に問題がある
- 閲覧はあるが問い合わせがない … 価格が市場とずれている
- 内見はあるが決まらない … 建物の状態か、周辺環境の説明が足りていない
やみくもに値下げしても解決しません。数字を見てから手を打ちます。
④ 売買契約(1日)
買主が決まったら、契約を結びます。この日に手付金を受け取ります。相場は売買代金の5〜10%です。
この日までに用意するもの
- 権利証(登記識別情報通知)
- 実印と印鑑証明書(発行から3か月以内)
- 本人確認書類
- 固定資産税の納税通知書
- 建築確認済証・検査済証(あれば)
- 測量図・境界確認書(あれば)
権利証が見つからない場合も売れます。司法書士による本人確認情報の作成などで対応できますが、費用が5〜10万円ほど追加でかかります。早めにお伝えください。
⑤ 決済・引き渡し(契約から1〜2か月)
残代金を受け取り、鍵を渡します。同時に所有権の移転登記を行います。
契約からここまで1〜2か月空くのは、買主の住宅ローン審査に3〜4週間かかるためです。審査が通らなければ契約は白紙に戻ります(ローン特約)。
この期間に、引っ越しと、家財の片付けを済ませておく必要があります。仏壇や大型家具の処分は時間がかかるため、契約したらすぐ動き出してください。
まとめ
- 売ると決めてからお金が入るまで、岡山では3〜6か月が目安
- 査定額は「売れる価格」ではない。近隣の売れ残り状況も必ず確認する
- 媒介契約は、取引の少ない地域では1社に任せるほうが動きやすい
- 売却活動では写真の枚数が反響を左右する
- 反響がないときは、閲覧数・問い合わせ・内見のどこで止まっているかを切り分ける
- 権利証がなくても売れるが、費用と時間が余分にかかる
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よくある質問
Q. 家を売ると決めてから、お金が入るまでどれくらいかかりますか?
A. 岡山市内の戸建てで、平均して3〜6か月が目安です。内訳は査定と媒介契約に1〜2週間、売却活動に2〜4か月、契約から引き渡しまでに1〜2か月です。買主が住宅ローンを使う場合、審査に3〜4週間かかるため、契約後すぐに引き渡せるわけではありません。
Q. 売り出す前にリフォームしたほうがよいですか?
A. 多くの場合、必要ありません。買主は自分の好みで直したいと考えていることが多く、かけた費用がそのまま売値に乗ることはまれです。ただし、水漏れや雨漏りなど生活に支障がある不具合は、直すか、正直に伝えて価格に反映させるかのどちらかにしてください。隠すと引き渡し後に問題になります。
Q. 売れるまで住み続けてもよいですか?
A. 住みながらの売却は可能です。ただし内見のたびに部屋を整える必要があり、生活感が出る分だけ印象は不利になりがちです。一方で空き家にすると固定資産税や管理の手間がかかります。住み替え先が決まっているかどうかで判断が変わるため、ご相談ください。
岡山で家を売ることをお考えの方へ
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