収益物件のオーナー業は、1年を通して同じことをしているわけではありません。動くべき時期と、準備に充てる時期があります。
この記事では、岡山で収益物件を運営する方に向けて、年間の流れを月別に整理します。この流れが頭に入っていると、管理会社からの連絡にも判断が早くなります。
1〜3月:最も重要な時期
賃貸の繁忙期です。1年の稼働率がここで決まると言っても大げさではありません。
なぜこの時期なのか
進学、就職、転勤が3〜4月に集中するため、その準備として1〜3月に部屋探しが行われます。この期間に決まらなかった空室は、次の動きが出る秋まで空いたままになりやすいのが実情です。
この時期にやること
- 空室の募集状況を週単位で確認する
- 内見が入っているか、決まらない理由は何かを管理会社に確認
- 決まらない場合、2月中に条件を見直す(家賃・初期費用・フリーレント)
- 退去の連絡が入ったら、すぐに原状回復を手配して次の募集につなげる
3月に入ってからの条件変更では手遅れになることがあります。2月中旬が判断の目安です。
確定申告(2/16〜3/15)
前年の収支をまとめて申告します。必要なものは次のとおりです。
- 家賃収入の集計(管理会社の年間報告書)
- 経費の領収書(修繕費・管理費・保険料・交通費など)
- ローンの年末残高証明書と返済予定表
- 固定資産税の納税通知書
- 減価償却の計算
1月中に資料を揃えておくと、申告期間に慌てずに済みます。
4〜5月:精算と点検の時期
固定資産税の納税通知が届く
毎年4〜5月に市町村から届きます。一括か年4回の分割かを選べます。金額を確認し、前年から変わっていないかを見てください。大きく変わっている場合は評価替えの年か、何らかの変更があった可能性があります。
入退去の精算を確認
繁忙期の入退去が一段落します。敷金の精算内容、原状回復の費用負担が適切だったかを確認しておいてください。
建物の点検
梅雨に入る前に、雨に関わる箇所を見ておきます。
- 雨樋の詰まり(落ち葉や土)
- 屋根の瓦のずれ
- 外壁のひび、コーキングの切れ
- 排水溝の詰まり
梅雨前の点検は、費用対効果が最も高い作業です。雨漏りは、始まってから直すと下地から傷んでいて工事が大きくなります。
6〜9月:修繕と改善の時期
入退去が少ない閑散期です。工事の調整がしやすく、入居者への影響も小さくなります。
この時期に向いている作業
- 外壁塗装・屋上防水(ただし梅雨と台風は避ける)
- 共用部の照明のLED化
- 設備の更新(給湯器・エアコンの計画的な交換)
- 駐車場のライン引き直し、草刈り
- 宅配ボックスの設置など、募集力を上げる投資
台風への備え
岡山は比較的災害が少ない地域とされますが、台風の影響を受けないわけではありません。8〜9月は次を確認しておいてください。
- 飛びやすいものが敷地に置かれていないか
- 雨樋・アンテナ・フェンスの固定状態
- 火災保険の風災補償の内容
台風の後は、被害がないかを早めに確認します。保険の請求には期限があり、被害から3年で時効になります。
夏はエアコンの故障が集中する
7〜8月はエアコンの修理依頼が増え、業者の手配に時間がかかります。古い機器は閑散期のうちに計画的に交換しておくほうが、結果的に安く済みます。
10〜12月:翌年の準備
次の繁忙期に向けて仕込む時期です。ここでの準備が1〜3月の結果を決めます。
翌年の空室予定を把握する
契約の更新時期を確認し、退去の可能性がある部屋を洗い出します。特に3月末で契約が切れる部屋は、繁忙期の募集に間に合うよう準備しておきます。
募集条件を決める
管理会社と相談し、翌年の募集条件を12月までに固めます。
- 家賃をいくらに設定するか(周辺相場を確認)
- 初期費用の設定(敷金・礼金・フリーレント)
- 広告料をどうするか
- 設備を追加するか(インターネット無料、宅配ボックスなど)
原状回復・リフォームを済ませる
空室があるなら、繁忙期に入る前に工事を終えておきます。1月に「これから工事します」では、募集開始が遅れて機会を逃します。
火災保険を見直す
更新時期であれば、補償内容を確認します。水災補償が必要か(ハザードマップを再確認)、施設賠償責任保険が付いているかなどです。
確定申告の準備を始める
領収書の整理と収支の集計を12月中に進めておくと、2月が楽になります。
年間を通してやること
毎月
- 管理会社からの月次報告に目を通す(5分で構いません)
- 入出金の確認(家賃の入金漏れ、滞納の有無)
- 変化があれば質問する
年1〜2回
- 現地を自分の目で見る(外壁、共用部、ゴミ置き場、駐車場)
- 周辺の賃貸相場を確認する(自分の物件の家賃が相場から外れていないか)
年1回
- 収支を振り返る(想定と実績の差、その原因)
- ローンの借り換えを検討する余地があるか確認
- 大規模修繕の時期と積立状況を確認
- 出口(売却)の想定を更新する
まとめ
- 1〜3月:繁忙期。空室はこの時期に決める。条件見直しは2月中旬が判断の目安。確定申告も
- 4〜5月:固定資産税の通知。入退去の精算確認。梅雨前の建物点検
- 6〜9月:閑散期。修繕と設備更新に向く。台風への備えと保険の確認
- 10〜12月:翌年の空室予定を把握し、募集条件を12月までに固める。工事も年内に
- 毎月:月次報告に目を通す。年1〜2回は現地を見る
コアラ不動産では、オーナー様に月次の報告をお送りし、季節ごとに必要な対応をご提案しています。県外にお住まいの方の管理も承っていますので、お気軽にご相談ください。
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よくある質問
Q. 賃貸の繁忙期はいつですか?
A. 1〜3月です。進学・就職・転勤が集中するため、この時期に物件を探す人が最も多くなります。逆にこの時期を逃すと、次に動きが出るのは秋以降になり、空室期間が長引きます。
Q. 募集条件の見直しはいつまでにすべきですか?
A. 遅くとも12月から1月上旬までです。繁忙期に入ってから条件を変えても、すでに他の物件が候補に上がっています。前年の秋のうちに、翌年の空室予定と募集条件を管理会社と詰めておくのが理想です。
Q. 確定申告はいつまでですか?
A. 毎年2月16日から3月15日までです(曜日により前後します)。前年1月1日から12月31日までの収支をまとめて申告します。青色申告をする場合、帳簿の準備は年間を通して進めておく必要があります。
Q. 修繕はいつやるのがいいですか?
A. 6〜9月の閑散期が向いています。入居者の出入りが少なく、工事の調整がしやすいためです。ただし外壁塗装などは天候の影響を受けるため、梅雨と台風の時期は避けて計画してください。




