退去時の原状回復トラブルは費用・時間・精神的負担がかかります。トラブルは「起きてから対処する」のではなく「起きないように予防する」のが鉄則です。岡山での実践的な予防策を解説します。
原状回復トラブルが起きる原因
- 入居前の記録がない:元の状態がわからず、退去時に「最初からあった傷だ」と主張される
- 契約書にルールが明記されていない:負担区分が曖昧でトラブルになる
- 国交省ガイドラインの理解不足:経年劣化をオーナーが負担すべきことを知らない
入居前にやるべき3つの予防策
① 室内の現状を写真・動画で記録する
壁・床・天井・設備の状態を入居前に撮影し、日付入りで保存します。入居者にも確認してもらい、サインをもらうのが理想です。退去時の証拠として非常に有効です。
② 契約書に原状回復の特約を明記する
以下の項目を特約として契約書に入れておくと、トラブルを大幅に減らせます。
- ハウスクリーニング費用は入居者負担(金額の目安を明記)
- ペット飼育時の追加原状回復費用
- 喫煙による汚損は入居者負担
- 鍵の交換費用の負担者
③ 入居時に原状回復のルールを説明する
契約書に書いてあっても、口頭で説明しないと「知らなかった」と言われます。入居時に5分で説明するだけでトラブルが減ります。
退去時の立会いで注意すべきこと
- 必ず立ち会う:管理会社任せにせず、オーナーも同席する
- 入居前写真と比較する:その場で比較して損傷箇所を確定する
- 双方で確認書に署名する:口頭での合意はトラブルの元。書面に残す
- 感情的にならない:冷静に事実ベースで確認する
国交省ガイドラインの基本ルール
| 項目 | 負担者 |
|---|---|
| クロスの日焼け・変色 | オーナー(経年劣化) |
| たばこのヤニ汚れ | 入居者(過失) |
| 画鋲の穴(小さい) | オーナー(通常使用) |
| 釘・ネジの穴(大きい) | 入居者(過失) |
| 畳のすり減り | オーナー(経年劣化) |
| ペットによる傷・臭い | 入居者(過失) |
トラブルになった場合の対処法
- まず話し合い:入居前写真と契約書を根拠に冷静に説明
- 消費者センターへの相談:第三者の介入で解決するケースが多い
- 少額訴訟(60万円以下):1回の期日で判決が出る簡易な裁判手続き
岡山の収益物件管理については岡山の収益物件投資ガイドをご覧ください。
よくある質問
Q. 入居前写真を撮り忘れました。退去時にどう対応すればいいですか?
A. 写真がない場合は「築年数から推定される経年劣化分」を差し引いて負担を決めます。今後は必ず入居前写真を撮影してください。
Q. ハウスクリーニング費用を入居者に請求できますか?
A. 契約書の特約に明記していれば請求可能です。金額の目安(1Kで3〜4万円等)も記載しておくとトラブルが少ないです。
Q. 経年劣化と入居者の過失の区別が難しい場合は?
A. 国交省ガイドラインに具体的な事例が掲載されています。迷う場合は管理会社や弁護士に相談してください。

