入居者が退去するたびに発生する原状回復費用。1件あたり10〜30万円かかることも珍しくなく、年間の収益を大きく圧迫します。
今回は岡山の収益物件で退去後のコストを最小限に抑えるための実践的な方法を解説します。
原状回復の基本ルール(国交省ガイドライン)
まず前提として、原状回復費用は「誰が負担するか」のルールがあります。
- 経年劣化・通常使用の汚損:オーナー負担(クロスの日焼け、畳のすり減り等)
- 入居者の故意・過失による損傷:入居者負担(たばこのヤニ汚れ、ペットの傷等)
国交省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいて判断します。入居者に過度な負担を求めるとトラブルの原因になります。
退去前にできるコスト削減策
- 入居時の写真記録:壁・床・設備の状態を写真で記録し、退去時との比較材料にする
- 契約書に特約を明記:ハウスクリーニング費用の負担、ペット飼育時の追加費用など
- 定期的な設備点検:入居中に小さな不具合を放置すると退去時に大きなコストになる
退去時のコストを抑える5つの方法
- 退去立会いに必ず参加する:管理会社任せにせず、自分の目で損傷箇所を確認する
- 修繕業者を相見積もりで選ぶ:管理会社の紹介業者だけでなく2〜3社比較する
- 部分補修を活用する:クロス全面張替えではなく、汚損箇所のみの部分補修で対応
- DIYでできる作業は自分でやる:清掃・小さな穴埋め・照明交換は自分で可能
- 原状回復工事と入居者募集を同時並行で進める:空室期間を最短化する
岡山での原状回復費用の相場
- ハウスクリーニング(1K):2〜4万円
- クロス張替え(1面):1〜3万円
- フローリング補修(部分):1〜2万円
- 畳表替え(1枚):3,000〜5,000円
- エアコンクリーニング:1〜2万円
合計で1Kの場合5〜15万円、2LDKで10〜25万円が岡山での目安です。
退去後すぐにやるべきチェックリスト
- 全室の写真撮影(入居前写真と比較)
- 設備の動作確認(給湯器・エアコン・換気扇・水回り)
- 損傷箇所のリスト化と入居者負担・オーナー負担の振り分け
- 修繕見積もりの取得(2社以上)
- 入居者募集の開始(修繕完了を待たずに写真掲載できる場合も)
岡山の収益物件管理については岡山の収益物件投資ガイドもご覧ください。
よくある質問
Q. 入居者が原状回復費用の負担を拒否したらどうすればいいですか?
A. まず入居時の写真と契約書の特約を根拠に説明します。それでも合意できない場合は、少額訴訟(60万円以下)や消費者センターへの相談が選択肢です。
Q. ペット可物件の原状回復費用は高くなりますか?
A. 壁・床の傷や臭いの除去が必要になるため、通常より5〜15万円程度高くなることが多いです。契約時に敷金を1〜2ヶ月分追加するのが一般的な対策です。
Q. 長期入居者の退去後は費用が高くなりますか?
A. 設備の経年劣化(エアコン・給湯器等)の交換が重なる可能性があります。ただし経年劣化分はオーナー負担です。修繕積立から計画的に支出してください。

